47歳の春、右下の奥歯を1本失いました。
抜歯そのものより私にこたえたのは、処置のあとに担当医から言われたひとことです。
「このままだと、隣の歯が倒れてきますよ」。
歯を1本失った話のつもりで座っていたら、いつのまにか歯並びの話になっていました。
私が矯正を考え始めたきっかけは、見た目ではなく、この一言です。
はじめまして、中村健一と申します。
大阪府在住の会社員で、歯科医療にたずさわる仕事はしていません。
40代後半にマウスピース型の装置による矯正を2年、そのあとの保定を経験し、インプラントとセラミックの治療も受けた、ただの患者です。
このブログでは、治療を受けた側から見た費用の内訳や医院の選び方を書いています。
この記事では、40代で矯正を始めた理由と、契約書にサインする前に私が不安だったことを、そのまま並べていきます。
結論から言うと、不安の半分は調べれば消えるもので、残りの半分は医院に質問して初めて消えるものでした。
同じ世代で迷っている方が、カウンセリングで何を聞けばいいのかを決める材料になればうれしいです。
目次
40代になって、矯正が急に自分の話になった
20代のころ、矯正は「若い人が見た目のためにするもの」だと思っていました。
その認識が変わったのは、歯を失ってからです。
奥歯を1本失って、噛み合わせの話をされた
抜歯した部分をそのままにしておくと、隣の歯が空いたスペースへ傾いてきたり、噛み合う相手を失った上の歯が伸びてきたりすることがあります。
そうなると、あとから入れ歯やインプラントで補おうとしても、そもそも入れるスペースが足りない、という状況になりかねません。
私の場合は、失った1本をどう補うかを相談したはずが、話が「上の歯の傾き」と「左右の噛み合わせの差」に広がっていきました。
1本の欠損は1本だけの問題ではない。
それが、40代の私にとって最初の発見でした。
歯周病の検査結果を見て、他人事でなくなった
同じ時期に受けた歯周病の検査で、奥歯の何本かに深めのポケットが見つかりました。
歯磨きはしていたつもりでしたが、重なっている前歯の裏側と、傾きかけた奥歯のまわりだけ数値が悪かったのです。
厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査を見ると、4mm以上の歯周ポケットを持つ人の割合は年齢とともに上がっていきます。
| 年齢階級 | 4mm以上の歯周ポケットを有する者の割合 |
|---|---|
| 15〜24歳 | 17.8% |
| 25〜34歳 | 32.7% |
| 35〜44歳 | 34.7% |
| 45〜54歳 | 43.7% |
| 55〜64歳 | 47.5% |
| 65〜74歳 | 56.2% |
出典は厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査結果の概要です。
45歳を過ぎたあたりから4割を超えていく、というこの並びを見て、私は自分が平均のど真ん中にいることを理解しました。
歯並びが悪いから必ず歯周病になる、という単純な話ではありません。
ただ、磨きにくい場所が口の中に固定されていると、そこだけ条件が悪いまま何十年も過ぎていきます。
私が矯正を「見た目の治療」から「掃除しやすい口をつくる工事」へ考え直したのは、この検査結果を見てからでした。
見た目を変えたい気持ちは、正直あとから来た
きれいな歯並びに憧れがなかったかと言われれば、うそになります。
それでも、100万円前後を出す理由としては弱いと感じていました。
決め手になったのは、80代の母の口の中を見たことです。
入れ歯が合わないと言いながら食事量が減っていく姿を見て、自分の口があと30年もつかどうかを考えるようになりました。
これから使う年数のためのメンテナンス費用。
そう位置づけたところで、ようやく踏ん切りがつきました。
「この年齢から始めて意味があるのか」という疑問
最初に調べたのは、費用でも期間でもなく、そもそも40代で受けられるのかどうかでした。
何歳まで受けられるのか
矯正歯科専門の開業医団体である日本臨床矯正歯科医会は、この質問に「いくつになっても治療できます。ただし……」と答えています。
歯を動かすうえで歯ぐきや歯槽骨(歯を支える骨)に問題がなければ、50代や60代でも治療は受けられる、という説明です。
一方で、その年代になるとむし歯で歯を失っていたり、歯周病で土台の骨が減っていたりするケースも少なくないため、まずそちらの治療を優先すると書かれています。
詳しくは同会の矯正歯科治療は何歳まで受けられますか?をご覧ください。
日本矯正歯科学会も矯正歯科治療についてのページで、中高年でも治療は可能になってきたとしたうえで、その年齢では成長・発育が終わっており、歯の移動が円滑でないため治療期間が長くなることが多い、と書いています。
できる。
ただし条件付きで、時間は余分にかかる。
私が読み取ったのは、そういう温度感でした。
大人の矯正は、子どもの矯正と何が違うのか
子どもの矯正は、あごの成長を促したり抑えたりしながら、歯とあごを整えていきます。
成長という追い風を使える点が、大人にはありません。
大人の場合、あごの大きさはすでに完成しています。
そのため、あごに対して歯が並びきらずにデコボコしているときは、歯を抜いて(多くは犬歯の後ろの第一小臼歯)、そのスペースを使って並べ直すことになります。
健康な歯を抜くという話は、私も最初は受け入れがたいものでした。
なぜその歯なのか、抜かない方針だとどんな仕上がりになるのかを、2軒の医院で別々に説明してもらってようやく納得しています。
歯周病や被せ物があると、始められないのか
私がいちばん心配していたのは、これでした。
40代の口の中は、たいてい治療済みの歯だらけです。
歯周病があれば、まずその治療が先。
これは複数の情報源で共通していました。
被せ物については、歯根がしっかりしていれば差し歯があってもたいていの場合は治療できる、と日本臨床矯正歯科医会は説明しています。
ただし天然の歯に比べて装置の接着剤がつきにくく、治療途中で外れることがある、という注記もありました。
私の場合は、矯正の相談に行ったつもりが、先に歯周治療とクリーニングで3か月ほど通うことになりました。
遠回りに感じましたが、装置をつけたあとに歯ぐきが腫れて中断するよりはるかにましだった、と今は思っています。
いちばん引っかかったのは、費用と期間
ここからが、契約前の不安の本体です。
金額の大きさそのものより、総額がいくらになるのか分からないことが不安でした。
「一律の定価がない」という前提を知っておく
日本臨床矯正歯科医会は、不正咬合の矯正歯科治療は一部の疾患に起因するものを除いて健康保険が適用されず、地域や治療方針によって費用が変わるため全国一律の定価がない、と説明しています。
そのうえで示されている目安は80万〜120万円です。
保険が使えるのは、顎変形症や唇顎口蓋裂など、外科的な処置を含む一部のケースに限られ、しかも届出をしている医療機関だけが対象になります。
支払い方式にも種類があります。
最初にすべての装置料をまとめて設定するトータルフィー制と、通院のたびに調整料がかかる調整料制です。
月々の通院で毎回数千円が積み上がるのか、最初の総額で完結するのか。
ここを聞き忘れると、あとで合計額が変わります。
私が見積書をもらったとき、最終的に確認した項目は次のとおりです。
| 確認した項目 | 何を聞いたか |
|---|---|
| 支払い方式 | トータルフィー制か調整料制か。調整料があるなら1回あたりいくらか |
| 検査・診断料 | 総額に含まれるのか、別建てなのか |
| 保定装置の費用 | 装置代とその後の観察料が総額に入っているか |
| 追加装置の費用 | 途中で方針を変えた場合、いくら追加になるか |
| 中止・転医のとき | 途中でやめた場合、返金の計算はどうなるか |
| 保証の条件 | 後戻りしたときの再治療がどこまで含まれるか |
いちばん最後の行を、私は最初の医院で読み飛ばしかけました。
保証という言葉は保険の約款と同じで、「何が起きたら」「いつまで」「いくらで」という条件が本体です。
そこを読まずに契約しかけたのは、われながら間抜けでした。
期間は「平均2〜3年」、大人はもう少し長い
同会によると、永久歯列全体を治療する場合、マルチブラケット装置をつける期間は平均2〜3年です。
治療期間は年齢とともに長くなる傾向があり、20歳を過ぎている患者なら3年前後かかることも多いと書かれています。
装置を外したあとには、リテーナーと呼ばれる保定装置をつける期間が平均1〜3年続きます。
数字の出どころは治療期間はどれくらいですか?です。
私の場合は装置をつけていたのが約2年、保定はいまも夜だけ続けています。
ただ、これは私の歯並びと年齢での話で、人によってまったく違います。
医療費控除で戻る分を、先に計算した
歯列矯正の費用が医療費控除の対象になるかどうかは、目的で決まります。
国税庁は、年齢や矯正の目的などからみて歯列矯正が必要と認められる場合の費用は対象になる一方、容ぼうを美化するための費用は対象にならない、としています。
デンタルローンを使った場合、信販会社が立て替えた金額はローン契約が成立した年の医療費控除の対象になりますが、金利および手数料相当分は対象外です。
通院費も、電車やバスなどは対象になる一方、自家用車のガソリン代や駐車場代は対象になりません。
くわしくは国税庁のNo.1128 医療費控除の対象となる歯の治療費の具体例に書かれています。
私は治療前に、この条件を印刷して医院のカウンセリングに持っていきました。
診断書や領収書の書き方について、あらかじめ相談しておきたかったからです。
なお、最終的に控除の対象になるかどうかを判断するのは税務署であって、歯科医院でも私でもありません。
金額が大きい治療なので、申告前に一度、所轄の税務署に確認することをおすすめします。
痛み、見た目、毎日の生活はどうなるのか
お金の次に不安だったのは、この3つです。
特に痛みについては、ネットで調べるほど怖くなりました。
痛みは、動いた直後の数日に集中する
日本臨床矯正歯科医会は、痛みの感じ方には個人差があるとしたうえで、装置をつけた直後や通院後の数日間に痛みが集中し、これは歯が動くことによる正常な反応だと説明しています。
治療が進むにつれて程度も期間も減っていく、とも書かれています。
説明の原文は歯が動くときの痛みはどの程度ですか?にあります。
私の実感も、これに近いものでした。
新しいマウスピースに替えた日の夜から2日ほどは、奥歯で固いものを噛む気になれません。
3日目には、つけているのを忘れている日もありました。
とはいえ痛みの感じ方には差があるので、痛くないと断言するつもりはありません。
心配なら、痛みが強いときの連絡先と対応をカウンセリングで聞いておくと安心です。
装置の見た目と、仕事中の話しづらさ
営業から企画に移ったとはいえ、私の仕事は人と話す時間が長めです。
装置が目立つかどうかは、40代の会社員にとって現実的な問題でした。
日本矯正歯科学会のページでは、歯の表面につけるマルチブラケット装置のほか、歯の裏側につけるリンガルブラケット装置、取り外しができる透明な装置などが紹介されています。
それぞれ費用も適応も違うので、目立ちにくさだけで選ぶと、あとで方針変更になったときに困ります。
私は3つとも説明を受けたうえで、自分の歯並びで適応があるものの中から選びました。
発音については、装置をつけた最初の週がいちばん気になりました。
サ行が少し滑る感じがあり、電話が続く日は喉が疲れます。
2週間ほどで慣れましたが、大事なプレゼンの直前に治療を始めるのは避けたほうが無難です。
1日20時間以上という前提を守れるか
マウスピース型の装置は、厚さ0.5mm程度の透明なマウスピースを1日約20時間以上つけ、歯の移動に合わせて順番に交換していくものです。
この「20時間以上」を、私は契約前に軽く見ていました。
24時間から20時間を引くと、外していい時間は4時間です。
食事と歯磨きで、あっという間になくなります。
生活の中で実際に変わったのは、次のようなところでした。
- 昼食のあと、必ず歯を磨いてから装着し直すようになった
- 会議中に飲めるのが水だけになり、コーヒーの回数が減った
- 外食の時間が読めない日は、装着時間が足りなくなりやすい
- 出張のときはケースと歯ブラシと携帯用の洗浄剤が固定の持ち物になった
飲み会の多い方や、外回りで食事の時間が不規則な方は、この点を先に医院へ伝えておいたほうがいいと思います。
装着時間が足りない前提で計画を立ててもらう、という選択肢もあるからです。
マウスピース型を選ぶ前に、確認しておいたこと
透明で目立たない装置は、40代にとって魅力的です。
ただ、ここは私がいちばん慎重に調べた部分でもあります。
どんな歯並びでも治せるわけではない
日本矯正歯科学会の「アライナー型矯正装置による治療指針」には、推奨されない症例が挙げられています。
- 抜歯症例
- 乳歯列期、混合歯列期で顎骨の成長発育や歯の萌出の正確な予測が困難な症例
- 骨格性の不正を有する症例
この記載は、日本臨床矯正歯科医会のアライナー型矯正装置でどんな歯並びでも治療することができますか?でも紹介されています。
同会は、患者の使用状況に治療結果が大きく委ねられ、歯の移動範囲も限られているため、予想外の経過をたどることや目標とした結果が得られないことがある、とも書いています。
薬機法上の医療機器には該当しない、という説明
もうひとつ、契約前に知っておいてよかったことがあります。
同会がまとめたカスタムメイドのアライナー型矯正装置に対する本会の見解によれば、厚生労働省の見解として、アライナー型矯正装置は国内外で製作されたものを問わず薬機法上の医療機器には該当せず、医薬品副作用被害救済制度の対象外とされています。
そのうえで、歯科医師が十分な情報提供を行い、患者の理解と同意を得たうえで、歯科医師の全面的な責任のもとで使用するように、という指示が出ている、と説明されています。
医療機器ではない、という一文は、初めて読んだときに少し驚きました。
だからこそ、装置そのものではなく、それを扱う歯科医師を選ぶ話なのだと理解しています。
進まなかったときにどうするかを、先に聞く
マウスピース型で計画どおりに歯が動かなかった場合、マルチブラケット装置に変更して修正する方法があります。
同会は、その際に別途装置代が必要になる可能性にも触れています。
つまり、変更したときにいくらかかるのかは、始める前に聞いておくべき項目です。
私がB医院で聞いたのは、次の3つでした。
- 予定どおり動かなかったと判断するのは、いつ、どんな基準か
- そのときワイヤーの装置に切り替えられるか、切り替えるといくら追加になるか
- 追加のマウスピースを作り直す場合、その費用は総額に含まれているか
モニターや「実質無料」の勧誘には乗らなかった
日本臨床矯正歯科医会は「安心できる矯正歯科治療契約のための7つの提言」の中で、治療開始前に必ず治療契約書を取り交わすこと、通院できなくなった場合の転医の方法や治療中止時の治療費の取り扱いについて説明を受けること、モニター治療やセミナーを利用した相談会などの体裁を取った不適切な治療勧誘に注意することを挙げています。
提言の全文はこちらで読めます。
私も一度、SNSでの発信を条件に費用が実質無料になるという趣旨の話を目にしました。
2年から3年かかる治療で、途中で条件が変わったらどうなるのか。
そう考えて、私は選びませんでした。
1軒で決めなかったこと
ここが、この記事でいちばん伝えたい部分かもしれません。
同じ口なのに、提案が違った
最初に行ったA医院では、失った奥歯についてインプラント一択の説明を受けました。
矯正の話は出ませんでした。
次に行ったB医院では、入れ歯とブリッジとインプラントを並べたうえで、噛み合わせを整えてから補う案と、補ってから整える案の両方を見せてもらいました。
同じ口の中を見ているのに、出てくる紙の枚数が違う。
このとき私は、治療の中身ではなく説明の仕方で医院を選ぶ、という基準を持つようになりました。
検査前の複数相談と、セカンドオピニオンは別物
ここは私も勘違いしていたので、整理しておきます。
| 検査・診断前の相談 | セカンドオピニオン | |
|---|---|---|
| どんな場面か | まだ検査も診断も受けていない段階 | 診断や治療方針の提示を受けたあと、または治療中 |
| 前の医院への連絡 | 複数に相談することを伝える必要はない | 前医に伝え、紹介状と資料を出してもらう |
| 費用の目安 | 医院により無料または相談料 | 資料作成に1万〜3万円ほど、相談にも1万〜3万円ほど |
| 相談後の流れ | そのまま医院を選べる | いったん必ず元の医療機関に戻る |
この区別は、日本臨床矯正歯科医会のセカンドオピニオンとは?に書かれています。
検査を受ける前に複数の歯科医師へ相談することは、本来のセカンドオピニオンではなく通常の相談にあたります。
つまり、診断前なら気兼ねなく2軒目に行っていい。
私はこれを知って、ずいぶん気が楽になりました。
自由標榜制と、認定医という手がかり
日本では歯科医師免許を持っていれば、法律で定められた診療科をどれでも掲げて開業できます。
これを自由標榜制と呼び、極端に言えば矯正歯科治療の経験がない歯科医師でも、看板に矯正歯科と書けます。
同会も、診療科目を見ただけでは技量が分からないのが実情だと説明しています。
手がかりのひとつが、日本矯正歯科学会の認定医や専門医といった資格です。
同学会は認定医・臨床指導医名簿一覧を公開しているので、通える範囲の医院を調べるときに使えます。
資格があれば安心、という単純な話ではありません。
それでも、判断材料がゼロの状態から一歩は進みます。
私がカウンセリングで実際に聞いたのは、次のような質問でした。
- この歯並びで、私に向いている装置と、向いていない装置はどれか
- 抜歯する場合としない場合で、仕上がりと期間はどう変わるか
- 治療のゴールを、どの状態と定義しているか
- 途中で方針が変わったとき、費用と期間はどこまで動くか
- 保定はいつまで、どのくらいの頻度で通うことになるか
終わってからのほうが長い、保定の話
正直に書くと、私は装置を外す日をゴールだと思っていました。
その認識は間違いでした。
リテーナーは、平均1〜3年つける
矯正で移動させた歯は、当初はまだ不安定で、放っておけば治療前の環境に戻ろうとします。
新しい環境に周囲の組織がなじむには時間が必要で、そのためにリテーナーを使います。
日本臨床矯正歯科医会は、保定期間の考え方は矯正歯科医によって意見が分かれるとしたうえで、平均で1〜3年、長ければ長いほどよいと書いています。
歯は少しずつすり減って動きますし、歯周病や加齢によって骨の支えが弱くなることもあるためです。
後戻りは、条件がそろえば起こる
矯正歯科治療が終わったあとでも、歯並びや噛み合わせは変化します。
同会は、親知らずが生えてくること、むし歯や歯周病、加齢やその他の身体の変化のほか、口呼吸や噛み締め、頬杖といった日常の癖も原因になりうる、と説明しています。
そして後戻りが起きたときは、悪化する前に通院中の医療機関へ相談するよう案内しています。
くわしくは保定期間中に後戻りが起きてしまいました。どうしたらいいですか?をご覧ください。
私は2年目の冬に、リテーナーをつけない日を2週間ほど作ってしまいました。
次に入れたとき、あきらかにきつい。
あれ以来、旅行にも必ず持っていくようになりました。
転勤や転居の可能性があるなら、先に聞いておく
治療期間が2年から3年ある以上、途中で引っ越す可能性は誰にでもあります。
やむを得ず通院できなくなった場合は、分かった時点ですぐ主治医に相談し、新しい担当医への紹介状と、これまでの診断内容や治療費を記載した治療継続依頼書を作ってもらうことが重要だ、と同会は説明しています。
これらの書類作成には費用がかかります。
契約前に転医の手順と費用まで確認しておけば、いざというときに慌てずにすみます。
まとめ
40代で矯正を始めた理由を一言でまとめると、見た目のためではなく、これから使う年数のためでした。
奥歯を1本失って噛み合わせの話をされ、歯周病の検査結果を見て、磨きにくい場所を放置したまま30年過ごすのは分が悪いと考えた。
きっかけとしては、ずいぶん地味だと思います。
始める前に不安だったことは、振り返るとほとんどが「聞けば分かること」でした。
- 何歳まで受けられるのか、自分の歯ぐきと骨の状態で可能なのか
- 総額はいくらで、支払い方式と保証の条件はどうなっているのか
- 期間はどのくらいで、保定はいつまで続くのか
- 痛みや装着時間が、自分の生活で成り立つのか
- 計画どおり動かなかったとき、どう修正して、いくらかかるのか
このうち上の2つは公開情報である程度つかめますが、残りは目の前の歯科医師に質問しないと埋まりません。
そして質問への答え方は、医院によってはっきり差が出ます。
だから私は、1軒で決めないことをおすすめします。
検査や診断を受ける前の相談であれば、複数の医院をまわっても失礼にはあたりません。
迷ったら2軒目に行っていい。
40代の矯正は決して安い治療ではないので、納得できる説明に出会うまで、時間をかける価値があると思っています。
なお、私は歯科医療の専門家ではありません。
この記事は患者としての経験と、学会や公的機関が公開している情報をもとに書いたものです。
ご自身の治療の判断は、必ず歯科医師にご相談ください。